〜この公演は終了しました。アーカイブです。〜

舟沢虫雄 ミニライブ
2004年8月8日
(日)19:00〜  ¥1000
場所:東京 六本木 ストライプハウスギャラリー
         東京都港区六本木5-10-33 3F

作曲、演奏:
舟沢 虫雄
裏人:
呂 師
協力:
藤井 健仁/砂 組
製作:
ストライプハウスギャラリー/舟沢 虫雄


友人の彫刻家、藤井健仁(たけひと)の個展「彫刻刑 鉄面皮」開催期間中の休廊日、藤井氏の作品に囲まれた中での演奏となります。


〜プレス向けに書いた文章〜

今回のライブが、「霊機ライブVol,7」に多少なりとも該当するのかどうか判りません。
可能な限り少ない機材で、可能な限り少ない音で、そして可能な限り小さな音で--ライブハウスでは不可能なほど小さな音で--演奏するという手法は、今回も継承されます。
ですが、「霊機ライブ」と違い、今回は必ずしも“死者”を意識して演奏はしないつもりでいます。
--もう何年前になるのか、旧友藤井健仁氏も私も若かったある日、彼の仕事場に足を踏み入れた際に、床一面に夥しく散乱する鉄から打ち出された人体の一部らしき習作の中に、ひときわ目を引く鉄の人面がありました。
何と言ってそれを譲り受けたのかも、もう忘れてしまいました。
今、その、おそらくは誰でもない“鉄面皮”をシンセサイザーの脇に置き、音作りをしています。
----私の電子音は、藤井健仁氏が鉄に封じ込めたものたちを、どこまで開放してやれるのだろう----今私はそのように思いながら、シンセサイザーに、そして私自身に向かっているのです。

 

当日配布されたパンフレットに掲載された文章

八年ぶりのライブとなります。
藤井健仁氏が鉄に封じ込めたものたちをどこまで開放して
やれるだろう―そのように考えながら、今回の作業に入りました。
しかし、開放され、無言の言葉で語り始めたのは、
モデルとなった彼らを、“彼らにまでしたもの”でした。
―もしかしたら、それこそが藤井氏が封じ込めたものだったのかも知れません。

“彼らを彼らにしたもの”に耳を傾けることが、
そのまま音作りの作業となっていったのです。

このライブの機会を与えてくださった、
ストライプハウスギャラリー、及び藤井健仁氏に、
この場を借りて深く感謝申し上げます。

●1時間弱、即興を含め全8曲演奏しました。
●「microKORG」という小型のシンセ1台でやりました。(外付けエフェクターもなしです。)
● 又、会場では、2004/8/8時点では店頭販売未定の「for Butoh Vol,1」も販売しました。


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