以下の文章は、「月化粧」の音楽を作るにあたり、
2002,11/24にノート走り書きした“当初のイメージ文”です。
この文章イメージから曲作りをスタートしました。

化粧とは本来の自分になるためのものか？
あるいは本来の自分を隠すためのものか？
両方だろうとは思うが、
では本来の人間とは？

服飾芸術というのは、
この地上に生まれてきた人間が肉体に対して感じる不全感から、つまり、
「どのように生まれてきたかったか」
という感情から生じたものだ、という。

しかし生きている、ということは肉体を有している、という事でもある。
要するに人間は生まれてくる事自体で引き裂かれている。

成長とは、病んでから治る事だ。

月は太陽を反射している。
すすきは満月を反射している。

目は光“そのもの”を見る事はないのだそうだ。
目は脳が発した光なのだそうだ。

Copyright (C) 2003 Mushio FUNAZAWA

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